Alfa Sound I Release Special Interview Nicola Conte X Toshio Matsuura
Alfa Romeoのエッセンスが完璧に具現化された世界500台限定生産のスポーツカー『8C
Competizione (8C コンペティツィオーネ)』の発表を記念し、Alfa Romeoにとって初の試みとなるコンピレーションCD『Alfa Sound T』(ランブリング・レコーズ)が7月30日(水)にリリースされた。
Alfa Romeoの世界観を音楽で表現すると共に、随所にエンジン音やイタリアの街並みのノイズをミックスするというこの画期的なCDの選曲とミックスを担当するのは、日本のクラブ・シーンの黎明期からUnited Future Organization (U. F. O.)の一員として牽引し、そして世界的にも注目され続けるDJの松浦俊夫。U. F. O.脱退後も独自のセンスと美意識に磨きをかけ、音楽制作、DJ、コンピレーション監修、そしてパーティーやイベントのオーガナイズと様々な活動を精力的に行っている。去る7月17日(木)には、都内某所で『8C Competizione』と『Alfa Sound T』の発表記念パーティーが開催され、そこでDJを行ったのは松浦俊夫に加え、Alfa Romeoの母国イタリアから駆けつけたNicola Conte。Nicola Conteはクラブ・ジャズ・シーンを代表するDJ / プロデューサーで、また自身のジャズ・バンドを率いてコンサートも行い、そこではギターも演奏する。日本にも数度来日しており、親日家としても知られている。世界中で喝采を浴びたアルバム『Other Directions』(Blue Note)から4年ぶりとなるニュー・アルバム『Rituals』(ユニバーサル・ミュージック)の発表を今秋に控え、俄然注目が集まっている。そして、『Alfa Sound T』にはそのNicola Conteの新曲も収録されており、そうした縁もあってこのパーティーに参加した。パーティー終了後、その興奮も覚めやらぬうちに、松浦俊夫とNicola Conteの対談という形でインタヴューを行った。『Alfa Sound T』についてはもちろん、Alfa Romeoの世界や車にまつわる想いなどを幅広く語ってもらっている。
 
Alfa Sound I
発売日: 2008年7月30日(水)
価 格: 2,800円(税込)
レコード会社: ランブリング・レコーズ
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選曲で大事な点は、車の中でどう聴こえるか、どう鳴るか。

Q:まず、コンピレーションの完成おめでとうございます。このCDにはNicolaの新曲の「Groovy Samba」が入っていて、しかもニュー・アルバムの『Rituals』には収録されていない、特別のエクスクルーシヴ曲ということですね。どういった経緯でこのナンバーが収録されたのですか?

松浦俊夫(以下M):この7月中旬にNicolaがアルバムのプロモーションで来日して、DJツアーをやることになってオーガナイズを引き受けたんですよ。そういった話が持ち上がった時に、僕もこのコンピの選曲をやり始めてて、たまたまその話をNicolaにしたところ、「新曲があるから、どう?」って言われて、3曲ほど候補で上がってきたんですよ。で、聞くとそれらはアルバムとは別のテーマのものみたいで。

Nicola Conte (以下N):うん、これはSergio Mendesのカヴァーで、完全なジャズ・ボッサの演奏となってるんだ。アルバムとはややテイストの違う曲なので、『Sketches Of Samba』というEPにまとめて出そうかなと思っているんだけど、CDとして聴けるのはこれが世界で初めてになるよ。

Q:Nicola以外ではSimone Serritella (ボローニャ出身で現在はロンドン在住)のBig Bangによる「Summer Fields」も入っていますね。やはり、そうしたイタリア出身のアーティストの作品を意識したのですか?

M:もちろん意識はしたのですけど、ただ古いジャズとか映画音楽ならいろいろとイタリアには面白い音楽がありますけど、ことコンテンポラリーな音楽に関して言うと、今回のコンピにマッチするものがなかなか見つからなくて、そこが一番苦労したところですね。 ですから、そこに縛られ過ぎないようにして、結果的にはイタリア以外の国のものもたくさん入ることになりました。

Q:最初と最後はIvano Atzoriというアーティストの作品で、これはイタリアの方ですよね?

M:ええ、イタリアの女性歌手です。実はこの「Strada Infinita」というのは、Alfa RomeoのCompetizioneの為に作られた特別な曲なんですよ。

Q:へえ〜、それは凄いですね。しかも、とてもいい曲ですよ。なんかオペラみたいに高貴で荘厳で、オープニングとエンディングにふさわしいというか・・・Competizioneの高級なイメージに合ってますよね。で、今回の選曲ではどういった流れで行いましたか? 例えば、最初に車のイメージをもらって、それに沿ってイメージを膨らませていったのか、それとも実際に出来上がった車に乗って、それからインスピレーションを得ていったのでしょうか?

M:まずは漠然としたイメージの中でいくつかの曲のパターンを作っていったんですね。テンポの速いのから遅いの、ファンキーなものから落ち着いたものまで。で、その後にそうした曲を車を走らせながら実際にカーステで聴いていったんです。今回の選曲で大事な点は、車の中でどう聴こえるか、どう鳴るか、といったところだったので。外から車を見て作るんじゃなく、車の中で聴いてどうなのかっていうか。Alfa Romeoって、エンジンの音が凄く大事な車だけに、音楽だけじゃなく、そのエンジン音とどう調和するかとか、車窓の風景とのマッチングとか、細かい点まで気を遣いましたね。

 
松浦俊夫
松浦俊夫
1990年にUnited Future Organization (U.F.O.)を結成。日本に於けるクラブカルチャー創世記の礎を築く。2002年の独立後も精力的に世界中のクラブやフェスティバルでDJ を続ける。またJames Brown,Earth Wind&FireからAstor Piazzolla,Gotan Projectまで幅広いジャンルのアーティストのリミックスを手掛け、ファッションブランド等のコンピレーションの監修も行っている。その世界を舞台に培われた感性とネットワークを駆使した活動は各方面から注目を集めている。
Nicola Conte
Nicola Conte
アフロアメリカン、ラテン等多種多様なジャンルにおけるスタイルをニコラ流の解釈で仕立てあげた"ジャズ"を、2000年にイタリアのクラブシーンの重要レーベルSchemaのアルバム「Jet Sounds」で発表。2 0 0 4 年にジャズの名門レーベルであるBlueNoteと契約し、セカンドアルバム「OTHERDIRECTIONS」を発表し世界中で話題となる。2008年9月にリリース予定のニューアルバムも待機し一層注目を集めている。
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